80年ぶりに里帰りした横浜震災映像

露亜銀行は残った(2) ・・・・ hon020p


こちらの露亜銀行は、本町通りをはさんだ反対側から見たものと思われます。方角からすると、左遠方の建物は神奈川県庁と思われます。左端の白い服を着た一団はイギリス海軍の救援隊で、このコレクションには何枚か彼らを写した写真があります。


これは何?

左の写真で、ちょうど2人の間の足元に、黒い鉄の金具が写っています。これを拡大したのが下の写真です。いったい、これは何なのか、ずっと疑問に思っていました。


ヒントは、関東大震災を横浜で体験した外国人の手記、O.M.プール著「古き横浜の壊滅」(有隣新書)にありました。それによると、この建物が震災で焼けた後、大理石の階段を登った2階に一頭の馬の死骸があったそうです。猛火に追われて逃げ込んだのでしょうか。それを読んで、もしかすると、この金具は馬車や荷車の馬をつなぐためのものかもしれない、と思い至りました。日本で自動車が一気に普及したのは、関東大震災の後、復興用の資材を運搬するためだったと言われています。震災までの陸上輸送の主役は馬でしたから、「馬をつなぐ金具」説も成り立つと思うのですが、むろん素人考えですから、あてにはなりません。どなたか、お分かりの方、教えてください。




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