山手・貝殻坂の震災痕?


2004/Apr
山手の丘の上でなく、下の元町側から外人墓地を左に見て貝殻坂に入ると、墓地の土留めとしてブラフ積みが見られます。見るからに古く、小口と長手は整然と並んでいますが、写真の右の方で、一部大きく波打っています。もっと近寄ってみましょう。
上と撮影時期が違うので、色合いが異なって見えますが、こんな感じに歪んでいます。石垣が土の圧力で外にふくらんだ、いわゆる「ハラミ」も見られます。反対側から見ると、もっとわかりやすいかもしれません。

2002/Dec

2003/Dec
何か青海波文様みたいになっています。これは単に自然に崩れたというより、何か大きな力で、ぐにゃりと曲げられたように見えます。これは関東大震災前に造られた石垣そのもので、震災によってこのような姿になった--それが私の推測なのですが...。
 


2004/Apr
さらに元町公園方向へ進むと、もうひとつの興味深い石垣が見られます。画面の左側から走ってきた一番上の石が画面中央左寄りのところで、2段分斜めに下がって、そこからまた右へまっすぐに伸びています。よく見ると、この石の列から下は、割に整然としたブラフ積みで、右の石積みの上から4段は、後から雑然と、かさ上げされたようです。この明らかな補修の跡は、何のためだったのでしょう。興味が尽きません。
 


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