■中央左に幼児を抱いた日本人女性が立っています。見物人のようには見えず、この埋葬式に何らかの関係がある人物と思われます。
■当時の警察関係者がまとめた記録によると、英国領事館では前ページに記したW.ヘイグ副領事らのほかに、2人の日本人書記が建物の瓦礫で圧死しました。この女性は、その遺族でしょうか...
■当初そのように書いたところ、このサイトをご覧になった、この女性のゆかりの方から情報が寄せられ、以下のことが判りました。
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■この女性と赤ちゃん、およびその右に傘を差して日差しを除けている女性は、英国領事館で「Writer」を勤めていた日本人スタッフ、丸山昌言(まさのぶ)氏の妻子です。昌言氏は享年 46 歳、傘を差している長女を筆頭に、この赤ちゃんを含む6人の子供と一緒に現・磯子区の芦名橋に住んでいたということです。
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■女性の左側に写っている煉瓦壁の残骸は、ジャーディン・マセソン商会の建物ではないかと思われます。となると、ここは英国領事館の東側、現在の開港広場に面したあたりになります。上の写真の右上の方に、先がとがった市電の電柱もかすかに見え、市電の路線からも、そのように判断できます。(2015年3月 補記)
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