山手・橦木町(しゅもくちょう)

橦木町への西の入口あたりにレンガ造りの塀が残っています。ここは、1879年(明治12年)に設立されたL.ボーマー商会(Louis Boehmer & Co.)のあったところです。百合根など、植物の輸出入をおこなっていました。関東大震災当時はフルトン商会となり、震災後の1929年(昭和4年)まで存続したといいます。現在は、ご覧のとおり駐車場になっていますが、古いレンガ造りの壁が残っています。

(2003/05)
左が橦木町への入口。レンガ壁は、いまはゴミ置き場の仕切りとしてご奉公しているようです。
(2004/04)
壁に「28」と書かれた跡があります。いつのことかわかりませんが、誰かが番地を書き込んだのでしょう。
(2004/04)

(2003/05)
塀の内側。浅い仕切り壁がいくつも突き出ていて、倉庫を思わせます。モルタルが剥がれてレンガがむき出しになっています。レンガ造りということは、建造が震災前までさかのぼると考えられます。だとすると、ここは震災で破壊された残骸が、そのままずっと残されている貴重な遺跡なのかもしれません。



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