80年ぶりに里帰りした横浜震災映像

英国人犠牲者追悼式(1923年9月23日)

"Memorial-committal Service for British Victims,
Yokohama, Sept. 23rd, 1923"

これは他の写真とは別に2005年に入手したものです。震災から約3週間を経て、取り片付けの済んだ英国総領事跡で営まれた追悼式の様子が撮されています。有名な玉楠の木の下で、参列者が海側に向かって賛美歌を歌っています。手前には仮埋葬の墓標が見えます。左側の建物は、神奈川県庁舎の残骸です。


ペリー上陸を見守ったこの玉楠は、その約70年後の震災でこのように焼かれながらも、翌年に新芽を出して話題となりました。昭和6年に英国総領事館が再建されたとき(現・横浜開港資料館)、この写真の位置より約10m海側に移されて現在に至っています(写真をクリックすると拡大できます)。
列席者の多くは英国の軍人(海軍?)のようです。この時期、民間の外国人居留者は、ほとんどが山手の住家や山下町の社屋を失い、主に神戸方面へ移住していたためでしょうか。日本人参列者の顔も見られます(写真をクリックすると拡大できます)。





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